さよなら MG RV8
小柄なボディーにランドローバー製のV8の4リッターのエンジンを積み込んだ、20年前の古典的なモンスターカーでした。
以前、ミサワホーム勤務時代に「自由空間Ⅲ」という三階建の住宅の商品のイメージクルマとして使われてて、20代の頃から一度乗ってみたいなあと思ってました。
このクルマの2速の加速は、とっても強烈で、まるでジャンボジェット機が離陸する様な加速でした。
約20年前のその個体のインパネは、惜しみなく無垢材のゼブラウッドで覆われ、パワステなし、手巻きのウインドーだったけど、現代のクルマでは決して味わえない古き良き英国の香りに包まれていました。
このクルマで週末は 、京都・北山から周山街道から美山町までのワインディングロードをぶっ飛ばすのが休日のささやかな至福ののひとときでした。
そして今回、しばらく連れ添ったこの相棒とも遂に別れのときがやってきました。
先日、新しいオーナーが、はるばる新幹線で横浜から引き取りにやってこられました。
一通り、クルマの説明をして、その新しいオーナーさんは運転席へ・・・。
図太い、V8のエンジン音が消え去るまで、 僕は大きく両手を挙げて、クルマに向かって「バイバイ」をしました。
すると、その新オーナーがそれに気づいたのか、 恥ずかしそうに右手を出し、ハザードを二回、パチパチ焚いてくれました。
またいつか、新たな地、 横浜でまた会えたらいいね・・・。
次は、再び エンスーな、ラテン車でいこうと企んでいます。。。