古くから伝わるいいことを新しいカタチでやる。
最近の家づくりを見ていると、随所に昔からの知恵がいかされていることに気がつきます。
床もそのひとつだと思います。
昭和40年代後半からの日本の高度成長期からは新建材と呼ばれる建材メーカー製のフロアパネルが普及しました。
そう、どんどん建てては、20年くらいで取り壊すという発想のお家です。
昔は違いました。 最近でこそ、200年住宅と叫ぶ様になりましたが、以前は100年住宅を前提に考えられていた住宅は多かったものです。
一見の見た目と雰囲気の美しさ?で判断するというのはどうなのでしょうか?
ここ京都では、何百年とづづく商家が残っています。
もちろん、永い歴史の中で随所に手をいれてきたかこそ今も尚、残っているのだと思います。
「木の床」 家野中では、むしろカラダの一部と呼んでもいいでしょう。
起きている間、ずーっとカラダに触れている部分。
建材の硬い、ベニアの床で快適でしょうか?
僕は木の床で暮らすほうが、ずっと快適だと思います。
オールメタルのIHヒーターや、 カワックにお金をかける前に大切なことがあります。
それは、 心地のいい床を選ぶことです。
北欧や西欧では 住まいの建材を選ぶ際、 まず床材(フローリング)を第一に選ぶのです。
そう、その家に住まう、家族にとって何が一番大切かを知っているからなのでしょう。
来月、そんな考え方を学びにフランスへ向かいます。