古材や京町家にフォーカスした番組へ
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて先日、12月に収録されたNHKの番組が放送されました。
当初は生放送の予定でしたが、国会中継が入り今月の放送になりました。
さて、今回は京都を舞台にした古材にフォーカスした番組構成でした。これまではあまり好ましくない番組の依頼も色々ありましたが、
内容に共感出来たので出演することにしました。
番組では当社の古材ギャラリーや古材のストックヤードなどの在庫の内容やその活用法についてお話ししました。
NHKアナウンサーによる丁寧な蔵戸や格子戸の説明にはとても感心しました。現在、当社の古材倉庫は京都府に四ヶ所あります。
古材ギャラリーでの古材柱のリユース事例にも触れていただきました!古材の持つ趣きを活かすことがポイントです。
欄間や古建具など現代の建物やホテルや飲食点などの商業施設での採用事例なども発信出来ました。京都二条城前の5スターのホテル、ホテルザ三井京都の事例や、大阪の老舗和菓子店の浪良庵さんのカフェでの活用事例も紹介いただきました。
築110年の京町家の古材の杢出し再生の実演を行いました。
古材をカッコよく磨き上げるのは大好きで得意です!
京都の街は第二次世界大戦にてアメリカからの戦火を免れ、地区100年以上の京町家や古民家がたくさん残っています。
しかし築後時代が流れ、相続や売却などで家屋の解体を余儀なくされるケースも多いのです。
持ち主さんと次に使ってくれる方を事業にして、古材を再生させて様々な活用方法をご提案し納品してきました。
リサイクルの前に、価値を活かし活用方法を検討してリユースすることは大切だと思います。
古材柱を製材して樹脂のレジンで固めた古材レジンテーブルです。
古いモノを大切し、先達の文化や暮らしに敬意を持ちながらも現代の暮らしに協和させてゆくことが必要だと考えます。
それは、単に古い木材である古材を流通するだけに留まらず、日本の文化や京都の暮らしの知恵、そして時代を超えてでも人の気持ちに寄り添った古材事業でありたいと思います。
NHKさんには素晴らしい機会をいただきましたことに感謝しております。ありがとうございました。
京都 古材市場
株式会社 丸 嘉
小畑 隆正
今年は海外からのお客様が多かった一年でした。
5月以降はアジアや北米の訪日客を中心に、京都産の木材や京都の古材を求めて多くのインバウンドの皆さまにご来店いただきました。
こうして海外の方とコロナ前の頃の様にやりとりできる様になったのは夢の様な事で嬉しく思えた一年でした。
世界中を襲ったコロナウイルスは人の往来をストップさせ経済さえも停滞させることになりました。
今、世界は混沌としていますが、対面で会ってコミュニケーションが取れれば経済活動を通じて、互いに分かち合えるものだと信じています。
人種や思想、宗教が違えども世界が再び協和して思いやり溢れる世界になることを祈っています。
僕達は、木を通じて世の中が少しでも夢と希望を持てる様に努めてまいります。
カナダ桧の長尺カウンターを
京都の花街である祇園の割烹料理店さんに天然木の一枚板のカウンタートップを準備し加工して納品しました。
京都の街はコロナが明け、各国各地よりたくさんの方がお越しになられています。
しかし、コロナ禍のウッドショックにより木材の輸入や供給が、これまで通りにいかず、良材の手当に大変苦労しました。
京都のミュシュランの星付きのお店から独立されたオーナーさんのお店で高級な和食割烹のお店です。
一枚板のカウンターはお店の顔となり、とても大切な場所です。
長尺の良材なら色々乾燥材で在庫しています。
京都の街がどんどん活気を取り戻してきており良かったなあって心から思います。
友禅板の古材をフローリングへ
京都は古くから友禅染で有名だった場所があります。
古い京友禅の古材板を買い取りして一枚ずつ丁寧に再生しています。
友禅板の幅広で長い一枚板は今でもとても貴重で古材になってもしっかり活かすことが大切だと思っています。
今回は京都の大型書店様の2階ギャラリーにご採用いただきました。
幅を300ミリに合わせ、古材の風合いを活かし古材フローリングに加工して納品しました。
仕上がりはヘリテージ感があり、新築でもノスタルジックな雰囲気で仕上がっています。
京友禅の板が古材フローリングとして再生され、板を譲っていただいた職人さんにもとても喜んでいただき、僕達も嬉しかったです。
京都の5スターのホテルに古材を
新型コロナは五類に変わり京都の街には再び世界中からの観光客が戻り活性化してきました。
長かったコロナが落ち着き普段通りの毎日が戻ってきて本当に嬉しく思います。
そんな中で京都の街は再びホテル計画がたくさんある様です。
今回は京都二条城前に出来たホテルザ三井の一階イタリアンに古材梁をご採用いただきました。
丁寧にデザインをされた空間は落ち着きがあり深い趣きを感じます。
世界中から来日される多くの観光客の皆さんがゆったりとステイを愉しまれていました。
素材は京町家から採取した古材を再生させ不燃加工して更に古色の塗装をして仕上げました。
古いモノを新しいカタチで。
価値のリノベーションは、新しいイノベーションを起こします。
まさに京都らしい仕事に関わらせていただき感謝しています。